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2021.10.14

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インフィニオン、Vehicle-to-Everything通信を保護するSLS37 V2Xハードウェアセキュリティー モジュールを発売

2021年10月11日、ミュンヘン (ドイツ)

電動化、自動運転、コネクテッドカーなどのトレンドによって、車両の通信インターフェースは有線・無線を問わず増加しています。しかしながら、この進化により通信チャネルが増え新たな攻撃対象を生み出し、システムの脆弱性を高めるという新たな課題となっています。そのため、搭乗者の安全とデータの保護をサポートする包括的なセキュリティー コンセプトがより重要になっています。

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、最高レベルの保護を提供するため、V2X (Vehicle to Everything Communication) 用のプラグアンドプレイのセキュリティー ソリューションであるSLS37 V2Xハードウェア セキュリティーモジュール (HSM) を発表しました。SLS37 V2X HSMは、高度なセキュリティーと耐タンパー性を備えたマイクロ コントローラーをベースに、テレマティクス コントロール ユニット内のV2Xアプリケーションのセキュリティー ニーズに最適化されています。SLS37 V2X HSMは、メッセージの完全性や真正性、さらには送信者のプライバシーを保護します。また、欧州のV2Xシステムで義務化される予定のCommon Criteria EAL4+認証を取得しています。

ディスクリートHSMは、V2Xホスト環境において高性能と高セキュリティーの相反する要件を解決するのに役立ちます。SLS37 V2X HSMのスコープは、鍵の保存や送信メッセージの署名の生成など、高セキュリティーのタスクに絞られています。これにより、Linux OSを実行するホスト プロセッサーや、アプリケーション ソフトウェア、受信メッセージの検証のようにセキュリティーにはあまり関与しないがパフォーマンスが求められる動作などから、セキュリティー認証の負担を取り除くことができます。

SLS37 V2X HSMのターゲット アプリケーションは、自動車のテレマティクス制御ユニットに加えて、ロード サイド ユニットやその他V2X通信用インフラストラクチャです。このソリューションは、SCMS、CCMS、ESPSなどの主要な車両認証管理システムをサポートしています。SLS37は、1.6 Vから3.6 Vまでの幅広い電源電圧に対応し、最大10 MHzの高速SPIインターフェースを備え、AEC-Q100に準拠した過酷な車載アプリケーションに対応しています。

インフィニオンのSLS37 V2X HSMはホスト ソフトウェア パッケージによりプラグアンドプレイのソリューションになっています。このパーソナライゼーション コンセプトは、ハードウェアRoot-of-Trustをベースにしており、安全で認証済みの製造環境に組み込まれているため、開発者の鍵管理の手間を最小限に抑え、製品のライフサイクルにおいて最大限のセキュリティーを提供します。洗練されたパーソナライゼーション コンセプトは、チップ固有の証明書と顧客固有の証明書、鍵のセットを活用して、ベンダー認証やペアリング、トランスポート保護、セキュアなインフィールド アップデートを容易に実現します。SLS37は、独立したセキュリティー コントローラーとして、異なるセキュリティー要件を持つさまざまな地域をカバーするプラットフォーム開発を可能にし、スケーラビリティーを提供します。

供給状況

SLS37 V2X HSMは現在出荷を開始しています。製品の詳しい情報は こちらをご覧ください。

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