事例紹介(Nexty Electronics World)

貨物の位置や温湿度、落下や衝撃を把握できるIoTプラットフォーム

ICT・インダストリアル

取組み背景・社会(顧客)課題

製品を製造し、顧客に届けるうえで、輸送は必要不可欠なプロセスです。一方で時には輸送中の環境変化や衝撃が不良品を生み出す要因となることもあるため、輸送の状況を把握することが重要です。

輸送状況は、輸送機関や天候などさまざまな要因により変化し、貨物に大きな影響を与えます。しかし、これまでは輸送状況の記録や確認が困難であることから、輸送におけるリスクの抽出や、トラブルが発生した際の原因特定が課題となっていました。

例えば、精密機器や医療機器、食料品などの繊細な貨物は、温度や湿度の些細な変化や衝撃に弱い特徴があります。また国際輸送の場合は国内輸送と比較して輸送機関の変更による積み替え作業などで衝撃が発生しやすいことに加え、移動距離が長いことから温度や湿度の変化が大きくなる傾向にあります。

このような状況下でも製品を安全に届けるためには、輸送状況をデータとして取得し、品質向上に寄与するDXソリューションが必要です。

当社ソリューション

「Qualcomm Aware Platform」は、センシング機能を持ったデバイスによって取得した各種データ(位置や温度、衝撃など)を簡単に確認できるIoTソリューションです。当社は、このIoTソリューションをお客さまのニーズに合わせて、ご提供することが可能です。

<Qualcomm Aware Platformの特長>

①温度、湿度、気圧、照度、傾きなどを検知するセンサーを搭載しており、厳格な温度管理が必要な製品や衝撃に弱い製品の輸送において、輸送状況を記録

②デバイス内のセンサーにより、収集したデータをクラウドにアップし、API(Application Programming Interface )連携することで、ダッシュボード上で簡単に貨物の位置や状況の確認が可能

③位置情報の取得においてはGNSS※1と、CellularおよびWi-Fiベースのサービスとのハイブリッド型を採用することで、製品の置かれている状況や位置に最適な方法での接続が可能となり、低消費電力を実現

④通信方法はeSIM※2の採用により国境が変わっても自動的に接続するため、情報を継続的に取得できることに加え、グローバル※3で一定の通信料金で利用できる

これらの特徴により、製品輸送の品質向上に貢献する情報を継続して取得し、データとしてご提供が可能です。

※1 GNSS:全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System)。人工衛星を用いた測位システム。地球上のほぼ全ての場所において、より正確な位置情報を得ることができる。

※2 eSIM:デバイスに埋め込まれた一体型の識別モジュール(embedded Subscriber Identity Module)。物理的にSIMカードを交換することなく通信が可能。

※3:中国、ロシアなど一部の国と地域を除く。詳細はお問い合わせください。

当社の強み

当社は、デバイスならびにシステムの提供から導入時の技術的なサポートまで幅広く対応し、最適なソフトウェア環境を提供します。

製品詳細・商材関連

Qualcomm紹介ページ:https://www.nexty-ele.com/product/detail/qualcomm/

パートナー会社

Qualcomm, Inc.:https://www.qualcomm.com/