
背景・課題
自動車開発では、システムの複雑化により制御・機構・電装など多領域の連携が必要です。また開発スピードや品質の向上を求められているため、開発初期からの連成シミュレーション(すり合わせ)が重要視されています。しかし設計データである「モデル」は高い機密性から社外や国外への提供が難しいため、モデル無しで開発を進めた結果、手戻りの発生や検証コストが増加するなどの課題がありました。
ソリューション
当社のサービス「moderix®」は、モデルを渡さずに連成シミュレーションを可能にするクラウド型プラットフォームで、アクセス制限により異なる企業間でも安心してデジタル上で連成シミュレーションを行うことができます。利用履歴や許諾状況の管理機能も備えており、円滑な協調環境を構築しています。
moderixについて
デジタル空間でのコラボレーション開発を実現するプラットフォームです。
- 必要な時に必要な分だけ利用できるクラウド開発環境
- アクセス権の設定が可能なデジタルアセット流通環境
- 機密を保持しながら連成解析できる協調開発環境で構成されています。
導入事例①
日本企業のA社は、海外向け製品を開発する際に日本のサプライヤーの部品モデルを活用したいと考えていました。しかし部品モデルの機密性から海外への提供が難しく、現地の従業員が来日し、A社社員立ち合いの下で時間を合わせてシミュレーションを行うなど、非効率な開発体制が課題となっていました。
moderixの導入により、モデルを渡さずにサプライヤーの機密を守りながら、海外拠点でもシミュレーションを実施できるようになりました。その結果、開発初期の段階から事前検討を効率的に進められるようになり、海外出張の回数も削減したことで、開発体制の最適化とコスト削減が実現しました。
導入事例②
一般社団法人MBD推進センターでは、MBD・モデル流通の推進を目的にmoderixを導入しています。
OEMメーカーの車両モデルとサプライヤーの部品モデル、それぞれの秘匿を保った形で連成シミュレーションが可能なため、異なる企業間でも安心して協調開発を進めることができます。また手戻りの削減などにより開発効率が向上し、より高品質な開発に貢献します。
トライアル実施中
moderixではトライアルサービスを実施しています。モデルをお持ちでない方も、当社が準備したモデルで連成シミュレーションの体験が可能です。お気軽にお問い合わせください。また、モデルベース開発全般に関するご相談も承っています。
お問い合わせはこちら:https://moderix.com/contact/
関連情報
moderix製品サイト:https://moderix.com
MONOist 記事:モデルベース開発はSDVにつながっていく、その価値を発揮するには?
「moderix」は株式会社ネクスティ エレクトロニクスの登録商標(第6606602号)です。
