取組み背景・社会課題
工場や倉庫など、あらゆる施設でセンサーデバイスや通信機能を含めたIoTデバイスの利用が増加しています。しかし、センサーからのデータをリアルタイムで収集・送信するためには、安定した電源の供給が必要です。
デバイスの電源確保が大きな課題となっており、バッテリー交換の手間や電源の設置場所の確保が、IoTシステムの普及と効率的な運用を妨げています。
ソリューション内容
当社が開発したバッテリー交換不要のIoTシステムは、Exeger Operations AB(以下:EXEGER社)製の太陽電池「Powerfoyle」、日本ガイシ株式会社(以下:日本ガイシ社)の二次電池「EnerCera®(エナセラ)」、日清紡マイクロデバイス株式会社(以下:日清紡マイクロデバイス社)のエナジーハーベスト用DC-DCコンバーターを組み合わせることで、バッテリー交換を不要にし、IoTデバイスの電源課題を解決します。
キーアイテムの特徴と利点
- 太陽電池「Powerfoyle」: 色素を使って光を吸収し、そのエネルギーで電子を発生させるため、室内光でも発電できる次世代型の太陽電池です。軽量で柔軟性がありデザインの自由度が高く、耐久性に優れた再生可能エネルギーソリューションです。
- 二次電池「EnerCera」: 超薄型で曲げることができ、自己放電が少なく、太陽電池などの微弱な発電も漏れなく充電できます。
- エナジーハーベスト用DC-DCコンバーター:取り出した微小な電力を実用的な電圧に変換するデバイスです。低消費電流と発電効率の最大化を実現する制御機能を搭載しています。
Powerfoyleからの常時給電によりEnerCeraへ充電し、間欠動作により必要な時にだけ効率よくセンサーデバイスに電源を供給します。このサイクルが消費電力を抑え、バッテリー交換不要な常時稼働を実現します。
さらに自社開発のAndroidアプリやクラウドにも対応しており、スマートフォンやブラウザーでセンサーの測定データを表示可能です。
当社の強み
- 当社で取り扱う商材を組み合わせてPoC(Proof of Concept)を開発して得た技術や知識を活用し、お客さまをサポートします。技術的なアドバイスや商材の紹介を通し、お客さまのニーズに応じた最適なソリューションを提供します。
- 商社の立場を活かしてEXEGER社や日本ガイシ社、日清紡マイクロデバイス社といったさまざまなパートナー企業と連携し、先端技術を融合させることで持続可能なエネルギーソリューションを実現します。
バッテリー交換不要IoTシステムは、工場や倉庫などに設置されるさまざまなセンサーデバイスにおける電源の課題を解決し、持続可能なエネルギーソリューションを提供します。業務の効率化と、持続可能な運用を実現します。
関連情報
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