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ネクスティ エレクトロニクス、国際会議でアジャイル・ガバナンスに関する立命館大学との共同研究成果を発表
2024年7月8日、当社は、学校法人立命館(以下立命館大学)と共同で進めている「アジャイル・ガバナンス」※の研究成果を、次世代コンピューターに関連するハード・ソフトの有識者が参加する国際会議「MPSoC 2024」で発表しました。本講演では、立命館大学キャンパス内における自律型のロボットやドローンの導入に関するガイドラインと、効率的な検証を実現するシミュレーションプラットフォームについて発表しました。
国際会議MPSoC202での、立命館大学との共同発表の様子
立命館大学では、キャンパス内での配送や警備を目的とした自律型のロボットやドローンの導入を先駆けて行うなかで、事故や責任分担の規約を含むガイドラインを定義する必要がありました。また実際の稼働に際しては、事故を防ぐために綿密なシミュレーションを行う必要がありました。
当社と立命館大学はこの課題に対処するため、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトの一環として2022年度から2024年度末まで共同研究を実施しています。当研究では社会の変化に対応するために、継続的にシステムやルールを評価・改善する柔軟なガバナンスモデルである「アジャイル・ガバナンス」の実践に加え、シミュレーションにおいては当社が開発したモデル流通プラットフォームである「moderix」を使用することで、各社の機密情報を秘匿した状態での連成シミュレーションが可能な、シミュレーションプラットフォームを実現しています。
当社は、今後も立命館大学との共同研究を通じて産学連携を推進し、テクノロジーと人が、より安全に共存する世界の実現に貢献します。
※アジャイル・ガバナンスとは:
複雑な現代社会において、政府、企業、個人・コミュニティーなどさまざまなステークホルダーが協力し、柔軟に対応するための新しいガバナンスモデル。社会的状況の分析、ゴールの設定、ガバナンスシステムのデザイン、評価と改善というプロセスを通じて、常に最適な状態を追求すること。