プレスルーム

Spectronik製の水素燃料電池を搭載した、環境にやさしい電動ラジコン草刈り機を開発

豊田通商グループのエレクトロニクス商社、株式会社ネクスティ エレクトロニクス(本店:東京都港区、代表取締役社長:柿原 安博、以下:ネクスティ エレクトロニクス)は、株式会社ユニックが製造販売している電動ラジコン草刈り機に対して、Spectronik Pte. Ltd.(以下、Spectronik)製の小型水素燃料電池を搭載し、技術サポートを行うことで、長時間の駆動を可能とする環境にやさしい電動ラジコン草刈り機を、2023年2月に開発しました。今後、早期販売を目指していきます。

 

水素は、CO2を排出しない次世代のエネルギーとして期待されています。ネクスティ エレクトロニクスは、2022年5月にSpectronikと販売代理店契約を締結し、比較的小型な電力アプリケーションである地上および水上車両、無人航空機、ロボット、電動ラジコン草刈り機などに対して、Spectronik製の水素燃料電池の搭載が可能なアプリケーションの開発に取り組んできました。その中でも、長時間駆動に対して課題のある電動ラジコン草刈り機に着目し、株式会社ユニック、JFEコンテイナー株式会社と共に2021年より開発を進めてきました。

 

従来の電動ラジコン草刈り機は、リチウムイオンバッテリーを採用しています。しかし、中山間地域など充電環境のない地域や、太陽光発電所・果樹園などの広範囲にわたるエリアでは、長時間の連続作業に対応できないという課題がありました。ネクスティ エレクトロニクスは、この課題を解決するために、従来のリチウムイオン電池と比べて長時間の駆動が可能となる、水素燃料電池を搭載した電動ラジコン草刈り機を開発しました。実証実験の段階では、2.8リットル 19.6Mpaの高圧水素容器を2個搭載した状況で稼働を確認しており、今後の量産化に向けては、6.8リットル 29.4Mpaの高圧水素容器を2個搭載することで、約8時間※の連続作業能力が確保される予定です。

 

ネクスティ エレクトロニクスは、日本政府が目標としてかかげている「2050年までにカーボンニュートラル実現」に向け、CO2排出量をおさえたエネルギーへの置き換えなどを通して、社会課題の解決に貢献していきます。

※株式会社ユニックの社の設定する草刈り条件による

 

<実際に草を刈る様子>

当映像はプロトタイプ(試作品)のため、2.8リットル 19.6Mpaの高圧水素容器が片方のみに搭載されています。

動画はこちらからご覧いただけます。

(動画)傾斜を走行しながら草を刈る様子

 

<開発した電動ラジコン草刈り機>

 

<ご参考:プレスリリース>

Spectronik と販売代理店契約を締結 (2022年7月7日)

 

【会社概要】

■ネクスティ エレクトロニクスについて

 会社名:株式会社ネクスティ エレクトロニクス

 所在地:東京都港区港南2-3-13 品川フロントビル

ネクスティ エレクトロニクスは、豊田通商グループのエレクトロニクス事業の中核企業として、カーエレクトロニクスの分野においてトップクラスの規模を誇ります。同分野で培った自動運転技術、つながる技術などの最先端技術を、他の産業分野に積極的に転用するなど、技術・商材を核として、幅広い分野でお客さまや世の中のニーズに応え、社会課題のソリューションを提供しています。また、豊田通商グループのグローバルネットワークを最大限活用し、地域や分野を超えた最適なソリューションを提供しています。

詳細につきましては、以下をご覧ください。

ネクスティ エレクトロニクス HP: https://www.nexty-ele.com/