Acconeer
AB社が提供する60Ghz超小型パルスコヒレントレーダーチップが新たなセンサー技術を探求します。
<沿革>
2007年 ルンド大学内ナノエレクトロニクス研究チームにより世界で最も短い波長の検知に成功
2012年 ルンド大学支援のもとAcconeer社設立
2014年 システムレベルデモ機テスト実施
2016年 最初のプロトタイプリリース
2017年 御採用が決まり、最初の商用製品化、NASDAQ上場
2018年 商用量産開始
<レーダー技術>
レーダーの技術は軍事から発展した経緯があり、ハード設計の専門性、高価なシステムコスト、アルゴリズム開発の困難さ等が一般品・民生品への導入のハードルとなっておりました。それらを払拭する新たなミリ波レーダーの形態をAcconeerが実現します。
<Acconeerの優位性>
・アンテナをチップ表層に内蔵
・PCR
(パルス・コヒレント・レーダー)技術革新
・超小型で低消費電力にもかかわらず高精度
・最先端センサー技術のPCR特許保有
・中間周波数への変換なしでピコ秒で解析
・2m程度の範囲であればミリ単位で測定可能
・5.5mm×5.2mm×0.88mm
超小型
・微弱電波未満の出力にて電波法申請不要
・電池駆動のポータブル機器組込可能
・電波が透過する筐体ならセンサー開口部不要
・雑音、ホコリ、光などの自然環境の影響が微小
主要製品
A111
アンテナ内蔵極小レーダーチップ
- 極小チップ 5.2mm x 5.5mm
- ワンチップにアンテナ、DSP、PLL、LDOが内蔵されており外付けアンテナの設計・開発不要
- 用途に合わせたプロセッサーを選定頂くのみでハードウェアシステムを容易に構築可能
- 通常用途であれば微弱電波未満の出力となり、電波法申請不要
- Acconeer社が提供するRSS(Radar System
Software)と呼ばれる無償ソフトウェア(Service/Detector)を用途に合わせプロセッサーに組み込んで頂きセンサーシステム構築を実現
- Exploration Toolと呼ばれるオープンソースGithubベースのGUIを使用し様々な測定が可能
広角・レンジ
広角 :水平80度 垂直40度
レンジ:0.1-8m程度
無償提供RSS( Service / Detector )
・Service
Acconeer社が開発した”Envelope”、”Powerbin”、”IQ”、”Sparse”を任意に選び組み込み、センサー用途に合わせた最適な測定を実現してください。
・Detector
用途が特定されている場合、Serviceをベースに開発された
Detector ”Distance”、 ”Presence”、 ”Speed”、
”Button Press”、 ”Breathing”、”Obstacle”を組み込むことも可能です。
Github オープンソースGUI ( Exploration Tool )
測定波形の確認、パラメーター調整、動的測定結果を記憶しプレイバックも可能です。
多彩な応用範囲
これまでアンテナ設計や価格面でハードルが高かった様々な分野へレーダーの検討が可能です。
- 人感検知(車内・入室検数)
- ジェスチャーコントロール(非接触)
- 浴室(転倒・溺水検知)
- 表面検知(タンク・ボミ箱残量)
- ヘルスケア(呼吸・脈拍)
- 鉄道(レール歪み・振動検知)
- スピード検知
- スマートパーキング
- 材質検知(お掃除ロボット)
- 衝突検知・防止(サービスロボット、産業用ロボット)
- 車載(キックセンサー)
車内人感検知
車載用途として、キックセンサーや、欧州で義務化された車内人感用途で御使い頂けます。
入室検数
動態検知に特化したアルゴリズムを用い人流・入出管理に活用頂けます。
ジェスチャーコントロール
特殊に開発されたアルゴリズムにより非接触でのジェスチャーコントロールでの活用事例です。
転倒・溺水検知
60Ghz電波の特徴を活かし湿度の高い浴室内人感モニタリングに検討頂けます。
タンク残量検知
タンク残量検知はAcconeer社の最も多いユースケースの1つです。
液面検知
タンク残量同様液面検知での実績も多くあります。
呼吸検知
バイタル用途として一定条件下での呼吸状況監視にお役立て頂けます。
スピード検知
位相の変化を読み取り様々な物体のスピードを検知します。
(例、クラブスウィングのスピードなど)
スマートパーキング
欧州で市場が加速されているスマートパーキング用途もAcconeer社の最も多い実用例の1つです。
材質検知
フロアの材質(タイル・カーペット)、水滴を検知し、自走掃除ロボットの故障を未然に防ぐことが可能になります。
モジュール・評価ボード
チップからモジュール・レンズまで幅広い製品群
XM112/XB112/LH112
<XM112>
A111とAtmel社ATSAME70Q20Aを搭載した応用範囲の広い標準的なモジュールCortex-M7(300Mhz)、SRAM(384KB)、Flash(1MB)
<XB112>
XM112と接続可能なBreakoutボード、USB、UART経由でXM112のフラッシュアップ、デバッグに活用頂けます。
<LH112>
電波レンズ2種、ホルダー、カバーの構成でレンジ、広角の調整が可能になります。
<評価導入手順>
以下よりXM112評価導入手順をダウンロードください。
XM112_評価導入手順
XM122/XB122/LH122
<XM122>
A111とNoridic社nRF52840を搭載したBluetoothで外部へセンシングデータを送信可能なIoTモジュール
Cortex-M4(64Mhz)、SRAM(256KB)、Flash(1MB)
<XB122>
XM122と接続可能なBreakoutボード、USB、UART経由でXM122のフラッシュアップ、デバッグに活用頂けます。
<LH122>
電波レンズ2種、ホルダー、カバーの構成でレンジ、広角の調整が可能になります。
<評価導入手順>
以下よりXM112評価導入手順をダウンロードください。
XM122_評価導入手順
XM132/LH132
<XM132>
A111とSTMicroelectronics社STM32G071CBU6を搭載し、お客様基板に実装可能なエントリーモジュールです。
Cortex-M0+(64Mhz)、SRAM(36KB)、Flash(128KB)
25x20mm LGAタイプ
<LH132>
電波レンズ2種、ホルダー、カバーの構成でレンジ、広角の調整が可能になります。