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業界初のハードウェアプラットフォームで全世界の車載アプリケー ション用ラジオ規格に対応するリモートチューナソリューションを発表
MAX2175 RF to Bitsチューナをベースとするソリューションによってケーブルを削減し車載ヘッドユニットの設計を簡素化
カリフォルニア州サンノゼ 2017年1月4日—Maxim Integrated Products, Inc. (NASDAQ:MXIM、以下Maxim)のリモートチューナソリューションを使用すると、設計者は自動車のヘッドユニットの設計を大幅に簡素化し、ケーブルを削減することができます。このソリューションに含まれるRF to Bits®チューナのMAX2175は、世界中のラジオ規格に対応するための車載ハードウェア変更を不要にし、単にラジオソフトウェアを変更することによるアップデートを可能にします。
従来のラジオのアーキテクチャは、自動車の設計者にとって多数の課題がありました。自動車の複雑なヘッドユニットは、複数のチューナを収容し、放熱を管理し、複数のアンテナからそれぞれケーブルを受け取る必要があります。さらに、受信したアナログ信号は、各アンテナから車載ヘッドユニットに伝達される間にノイズが混入します。また、ヘッドユニットではベースバンド処理に専用ハードウェアを使用するため、世界中の複数のラジオ規格に対応するには個別の設計が必要です。
Maximのリモートチューナソリューションは、RF to Bitsチューナをアンテナ付近のよりノイズの少ない環境に配置することによってノイズを最小限に抑えます。一方で、各チューナのデジタル出力はMaximのギガビットマルチメディアシリアルリンク(GMSL)シリアライザとデシリアライザ(SerDes)を使いシリアル信号に変換し、1本の低コスト同軸ケーブルでヘッドユニットと接続します。リモートチューナソリューション用の電源もこの1本の同軸ケーブルに重畳供給します。これらによって、ラジオの性能が向上するのみでなく、自動車の重量が削減されるため燃費も向上します。ヘッドユニットからすべてのチューナを取り去ることで、スペースが節約され、システムの複雑さとヘッドユニットの発熱の両方が低減します。たとえば、4チャネルラジオでは、4Wの電力をヘッドユニットから除去することができます。さらに、MAX2175はベースバンド処理をルネサスエレクトロニクスの R-Car H3 SoCなどの車載システムオンチップ(SoC)上でソフトウェアによって行うことができます。このソフトウェアラジオ(SDR)方式によって、専用のベースバンドプロセッサが不要になり、柔軟な実装を可能にします。単にソフトウェアを変更することによって、MAX2175を使って世界中のあらゆるラジオ規格に対応することができます。