車載トランシーバー高信頼・高耐性のCAN/LIN通信で、次世代車載ネットワークの安全性と効率化を実現します。

Infineon Technologies AG

製品概要

インフィニオンのCAN/LINトランシーバーは、自動車の電子制御ユニット（ECU）間の通信を支える高信頼・高耐性の車載ネットワークICです。CAN FD（Flexible Data Rate）やPartial Networking、Signal Improvement Capability（SIC）など最新規格に対応し、最大8Mbpsの高速伝送、優れたEMC特性、ESD耐性を実現。ISO 11898-2:2016やSAE J1939などの国際規格にも準拠し、世界中の自動車メーカーで多数の採用実績があります。
低消費電流設計やパワーダウンモード、過熱保護・パワーセーブ機能など、車載用途に求められる厳しい要件を満たしつつ、エンジン制御、ボディー制御、ADAS、電動パワートレイン、バッテリー管理など幅広いアプリケーションに対応。長期供給体制と高品質なサポートにより、次世代車載ネットワークの信頼性向上と開発効率化を強力に支援します。

主な機能・仕様一覧

・ CAN FD／LIN対応：最新の車載通信規格に幅広く対応。
・最大8Mbps伝送速度：高速データ通信で次世代車載ネットワークに最適。
・優れたEMC・ESD耐性：高いノイズ耐性・静電気耐性で車載環境でも安心。
・パワーダウン／省電力設計：スリープ・スタンバイモードで低消費電流を実現。
・ Partial Networking対応：必要な時だけネットワークを起動し省エネ化。
・高温対応（最大150℃）：厳しい車載環境でも長期安定動作。
・多様なパッケージ：DSO・TSONなど実装性に優れたパッケージ展開。

詳細な技術情報はこちら(インフィニオン社ホームページへ)

導入のメリット

困りごと	解決策
車載ネットワークの信頼性不足	高EMC・ESD耐性でノイズや静電気に強い通信を実現
高速化・多機能化への対応	CAN FD対応で大容量・高速通信をサポート
省エネ・低消費電力化	Partial Networkingやパワーダウンモードで待機時の消費電流を大幅削減
厳しい温度環境での動作	最大150℃対応の高耐熱設計で長期安定稼働
長期供給・品質要求	世界中の自動車メーカーでの実績と長期供給体制

ユースケース・導入事例

ユースケース1：ADAS・自動運転システム

【ユースケース概要】
先進運転支援システム（ADAS）や自動運転車両では、複数のセンサーやカメラ、制御ユニット間で大量かつリアルタイムなデータ通信が求められます。インフィニオンのCAN FDトランシーバーは、高速・高信頼の通信を実現し、ノイズや静電気にも強いため、車載ネットワークの安定性と安全性を大幅に向上させます。

【主な機能】
CAN FD対応（最大8Mbps）
高EMC・ESD耐性
パワーダウンモード
高温対応

【導入効果】
センサー・制御ユニット間の高速・安定通信
システム全体の信頼性・安全性向上
開発・設計の柔軟性向上

ユースケース2：ボディー制御・快適装備

【ユースケース概要】
エアコン、パワーウィンドウ、照明、スマートキーなどのボディー制御や快適装備では、多数のECU間で安定した通信が不可欠です。
インフィニオンのLIN／CANトランシーバーは、低消費電力設計と高いノイズ耐性により、快適性と省エネを両立。
Partial Networking対応で待機時の消費電流も最小化できます。

【主な機能】
LIN／CAN FD対応
Partial Networking
低消費電流・パワーダウンモード
優れたEMC特性

【導入効果】
快適装備の安定動作・省エネ化
ECU間の信頼性向上
車両全体の消費電力削減