オペアンプ(演算増幅器)は、アナログ回路において重要な役割を担う電子部品です。
オペアンプと周辺回路の組合せで、増幅、加減算、微積分、フィルタリングなどのアナログ演算ができます。
このような用途でさまざまなアプリケーションで使用されており、アナログ回路の設計において欠かせない存在です。
オペアンプの基本動作
オペアンプは二つの入力の電圧の差を増幅して出力する増幅器です。
式で記述すると下式になります。
利得A0はオープンループゲインと呼ばれ直流では通常100,000倍以上あります。
オペアンプの使い方
1.反転増幅回路
利得ACはクローズドループゲインと呼ばれ抵抗の比率できまります。
この式は非反転入力と反転入力の電位が等しいという仮定(イマージナリーショート)を使うと導出できます。
また入力信号が出力インピーダンスを持つ場合には、出力インピーダンスがR1に直列に接続され、クローズドループゲインに影響を与えますので注意が必要です。
2.非反転増幅回路
反転増幅回路と同様にイマージナリショートの仮定を使うとクローズドループゲインを導出できます。
反転増幅回路と異なり入力信号が入力インピーダンスの大きい(数MΩ以上)非反転入力に入力されているため、
入力信号が持つ出力インピーダンスの影響を大幅に低減することができます。
イマージナリーショート
オペアンプの入力電圧の差をΔVと表すと入出力の関係は下式となります。
オペアンプの反転入力端子の入力インピーダンスが抵抗R1、R2 よりも十分大きいとすると
R1とR2を流れる電流が等しいと近似できることから下式が成り立ちます。
この式をΔVについて解きます。
オープンループゲインA0を無限大とすると下式が成り立ち、非反転入力と反転入力の電圧の差が0Vに近似できます。
この近似がイマージナリーショートです。
注意点:オープンループゲインの周波数特性
ただしオープンループゲインA0が十分に高いと言えないとイマージナリーショートが成り立たないため注意が必要です。
例えば入力信号の周波数が高い場合です。オープンループゲインA0は周波数が高くなるにつれて低下する傾向があります。
この低下によってイマージナリーショートが十分成り立つかどうかを確認するためには、オペアンプのデータシートのオープンループゲインA0の周波数特性を確認してください。
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